出演者から見た『コーヒーが冷めないうちに』と『この嘘がばれないうちに』の魅力

こんにちは、リベロです。
振り返るには早いかもしれないですが、今年も残すところあと1ヶ月もないんですね……。
きっとクリスマスが過ぎたら一気に年が明けてしまう事でしょう。

今年は『コーヒーが冷めないうちに』漬けだった気がします。


6月に東京公演、8月に初の東京以外での上演となる宮城県・仙台公演、さらに10月には本州も飛び出して北海道・函館公演。

あれ?
そういえば3月に客演した、雑貨団の『宇宙でチョコは食べられます。』は神奈川県・平塚市と、千葉県・白井市のプラネタリウムで上演したっけ。
という事は、リベロ個人としては東京以外での出演回数の方が多いぞ!
全国の皆様、次にリベロがやって来るのはあなたの町かもしれない……(ホラー字体にしたい)。

『コーヒーが冷めないうちに』に話を戻しますと、発売されたのは2年前の12月、ちょうど今頃の時期でした。
サンマーク出版様の地道な広報活動にも支えられて徐々に話題となり、なんと2017年の本屋大賞にノミネートされるまでになりました。
そして続編小説『この嘘がばれないうちに』発売。
舞台『コーヒーが冷めないうちに』も小説『コーヒーが冷めないうちに』も、2017年は大きな転換期になったのではと思います。

そもそも『コーヒーが冷めないうちに』は2010年に川口さんが主催していた演劇ワークショップの公演として産声をあげました。
そして翌2011年、川口さんがプロデュース、否、プロヂュース公演として改めてキャストを集め再演。
確か小説化のお話が始まったのはこの時だったと記憶しています。

実際に発売が決定したのを聞いた時は
「よかった……本当によかった……」
というのが正直な感想です。
というのも、川口さんが一旦舞台として完成させた『コーヒーが冷めないうちに』を、御自身にとって初挑戦のジャンルとなる小説化にする過程で相当苦労されたのを見ていたので。
あんまりこういう裏事情を書くのも良くないのかもしれませんが、本人じゃないので御容赦くださいませ。

実際、小説化されたものを読んだ時、一番最初に考えたのは
「読みやすい!」
でした。
恥ずかしながら、僕は滅多に小説を読まない人間でして……。
確か最後に読んだのは村山由佳さんの『おいしいコーヒーのいれ方』シリーズ、本谷有希子さんの『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』だった気がします。
そんな活字離れした僕でも、事前にストーリーを知っているという事を差し引いても、読む人に優しい文章だと思いました。
そして「この物語が舞台『コーヒーが冷めないうちに』を御覧になった事のないたくさんの方にも届けられるんだ〜」と感慨深くなりました。

さて『コーヒーが冷めないうちに』と『この嘘がばれないうちに』には様々な魅力的なキャラクターが登場します。
どちらか一方しか登場しないキャラもいれば、共通して両作品に出てくるキャラもいます。
ハヤシさんがこちらのブログで
「一番好きなのは時田計だ!」
と仰ってたので、僕の中の一番も考えてみる事にしました。
『コーヒーが冷めないうちに』は女性が過去に戻って現実と向き合う物語、対して『この嘘がばれないうちに』では男性が“あの席”に座って優しい噓をつきます。
うーん、いっぱいいるけどリベロ脳内コーヒーシリーズ好きな登場人物選手権で優勝したのは“時田流(ときたながれ)”です。
喫茶店フニクリフニクラのマスターであり、『コーヒーが冷めないうちに』では夫として、『この嘘がばれないうちに』では父親として、家族や喫茶店に来る人々を影から見守る男。
彼自身に特別な力はありませんが、その存在はフニクリフニクラそのものであり、そこにいる人々を優しく包み込んでいるように思えます。
流本人にはそんなつもりはないのかもしれませんがw
たぶん僕自身が脇役気質なのもあり、後ろから支える系キャラが好き、という個人的な好みも入ってます。

あともう1人、どうしても触れておきたい登場人物が。
“戸上重一(こがみじゅういち)”、通称“戸上くん”です。
既に小説を読まれた方は「え?誰?」と思われるでしょう。
安心してください、きっと舞台を御覧になった方も「え?誰?」って感想を抱かれる事かと思いますw
この戸上くん、実は舞台版にしか出てこないんですが、僕が2011年に初めて『コーヒーが冷めないうちに』に出演した時に演じた役なんです。
言ってしまえば、いろんな登場人物が辛い現実を受け入れていくという、ともすれば重くなってしまいがちな物語の中の箸休め的な存在。
一服の清涼剤……的な……?は言い過ぎか(´ー`)
配役を聞かされた時、川口さんから「飛び道具だから」と言われたのを今でも覚えてます。
ぜひその実態は舞台『コーヒーが冷めないうちに』再演の際にその目でお確かめください(*´◡`*)

↑戸上くんのワンシーン

今まで“賀田多五郎”、“時田流”、そして“戸上くん”の3人を演じさせて頂いたので、どうしても彼らには思い入れが強くなってしまいますね。

最後に、これから小説『コーヒーが冷めないうちに』ならびに『この嘘がばれないうちに』を読まれる方へのおすすめポイントを。
2作を通して“時田数(ときたかず)”という女性が時間を戻すためにカップにコーヒーを注ぎます。
が、『この嘘がばれないうちに』の途中、ある理由からその能力を失う事に!
どうしよう!
話が進まない!
そんな時、能力を受け継ぐヤツが現れた!
その人物とは……。
というシーン。
僕がアニメ脳?漫画脳?ゲーム脳過ぎだけかもですが、めっちゃアツくないですか!?この展開!
幽遊白書で遊助が幻海から霊光玉を受け継いだり、ファイナルファンタジーⅤでクルルが祖父ガラフの能力を引き継いだり、そういうの大好き。
共感してくれる方がいらっしゃると信じてます❤️

小説も舞台も肩肘張らずに楽しんで頂けますが、それでいてどこかのシーンで心に響く部分があると思います。
機会がございましたらぜひ!

『コーヒーが冷めないうちに』、『この嘘がばれないうちに』、そして1110プロヂュースをこれからもよろしくお願い申し上げますm(_ _)m

by リベロ